イソジン上戸彩CM VS 明治カバくんCM うがい薬対決のゆくえは?イソジン新キャラクター、犬の「イソくん」発表。

2016年4月7日木曜日

気になるCM

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イソジン パッケージデザイン使用差し止め訴訟

世間を微妙にさわがせていたイソジンブランド及び「カバくん」キャラクターをめぐるパッケージデザイン使用差し止め訴訟。
話が細かくてよくわからない方も多かったかと思います。
整理すると、プレイヤーは大きくは2陣営。
  1. これまで国内でイソジンの販売を続けてきた明治
  2. イソジンブランドのライセンス元であるムンディファーマ(と新しい販売提携先のシオノギ)
これまで明治はムンディとの提携でイソジンのライセンス提供を受け、カバくんを使ってイソジンを育て販売してきたわけですが、袂を分かったのはムンディの自社販売決定のため。
ただし、提携解消はあくまでブランドライセンス契約で、製品そのものは今までどおり継続するというもの。急激な変化で売上が下がるのはムンディにもリスクなわけですね。
で、明治はブランド名を「明治うがい薬」と変更しカバくんは継続利用。ただしパッケージはこれまでのイゾジンのものをほぼ踏襲。

明治イソジン(旧パッケージ)

明治うがい薬(新パッケージ)
ムンディは元祖イソジンとして、新たにパッケージを用意しますが、そこはお約束でカバくんのなんちゃってキャラクターを登場させ、やはりお約束の両社互いに使用差し止めを訴える訴訟合戦となったというわけです。

ムンディイソジン(新パッケージ)

カバじゃない架空の生物w「イソファミリー」は8月末に降板

結果的には両社和解ということで、ムンディが使用を予定していた新キャラクター「イソファミリー」は4月の発売からわずか5ヶ月で姿を消すということに落ち着きました。
パッケージ酷似の訴訟はビールとかでよくある話ですが、これらも出来レースとまでは言わないまでも話題作りに貢献しているところがあり、おそらく今回の両社も(本製品に限らず別のコプロとかも含めて)なんらかの取引は続く可能性もあるわけで、和解もまたお約束なんじゃないの?とか勘ぐりたくなります。

とくに「イソファミリー」なるキャラクターの脱力加減がパンパなく、小学校の先生が描く学年だよりの挿絵レベル。キャラクターに金をかける気が全く感じられないというのもそう思わせる一因かも。
ムンディ曰く「従来のユーザーが正しくイソジンを選択できるよう、現存のイソジンブランドのイメージを踏襲した」が、「キャラクターはカバではなく架空のものだ」とのこと。誰がどういうオリエンを受けて描いたのか知りたいですw。

新CMキャラクターはイソジン上戸彩 VS 明治カバくん

で、ますますお約束なんじゃないのと思わせる両社CMの同時OA。
それぞれ新しいCMが発表されています。

まずはムンディ・シオノギ陣営。CMキャラクターは上戸彩です。
上戸さんは今月11日より全国放映となる新CM「やっぱりイソジン®」篇(15秒)に出演されることが明かされましたが、日本に「イソジン®」が導入された55年前の1961年にタイムスリップした上戸さんが、現代にまで「イソジン®」の歴史を追っていくというユニークなものとなっています。その撮影現場は、10代の頃から親しくしている撮影チームだったそうで「とってもリラックスして撮影することができました」と、自然な演技につながったようです。
↓は新CMと発表会の様子です。

訴求内容としては、歴史あるイソジンブランドを取り戻したということで、イソジン55年の歴史を日本家屋の洗面所の風景の移り変わりと重ねて振り返るというもの。
単に歴史が長いというだけでなく、そのエビデンスとして、ウイルス・細菌の殺菌・消毒作用を謳っており、「8月末にはうがいや手洗いなど消毒全般に使えるイソジンの進化した形をお見せしたい」というムンディ日本法人の意向を汲んだ内容は、これまでのイソジンのうがい習慣の啓蒙というコミュニケーションとちょっと立ち位置を変えているようです。

一方の明治は予想に違わず「カバくん」推し。
食品大手の明治は5日、うがい薬のキャラクター「カバくん」が、9日から始まる新しいCMの放送を前に、「所信表明」を行ったと発表した。
カバくんは「1985年よりずっと日本のみなさんとうがいをしてきたので、これからも日本のみんなの健康を願い、(CMの)オファーを受けることにしました」とした上で、「うがいといえばボク『明治のカバくん』とみんなに言ってもらえるように、出演し続けたいと思います」とも述べている。
こっちは、肝心の製品機能訴求以前に言わなければならないことが多くて忙しいです。
  • 製品名が「イソジン」から「明治うがい薬」に変わったこと。
  • これまでのイソジンの販売元は実は「明治」であったこと。
  • うがい薬はこれまでどおりカバくんを目印に選んで欲しいこと。
  • 日本のうがい習慣を啓蒙してきたのは明治であること。
  • だから、イソジンを買っていた人はこれからも明治を買ってほしいこと。
加えて店頭の説明では中身は全く変わっていないことを補足していくんだと思います。
んで、CM・店頭もコミュニケーションの真ん中はカバくん。
かつてブランドとキャラクターが切り離されて、ここまでキャラクターの重要度がフィーチャーされた例も少ないと思います。

あともうひとつ欠かせない重要要素が楽曲。
イソジンのブランドを強くしたのは歴史だけではなく、うがい習慣の啓蒙コミュニケーションであり、それにこの楽曲が寄与しているところは非常に大きいと思います。
カバくんのキャラクターにはこの楽曲も含まれているといって良いと思います。
でその歌詞ですが、これまでイソジンの商品名が入っていたのでそれも変更。

(旧)「ただいまの後は ガラガラジンジン ガラガライソジンジン」
(新)「ただいまの後は ガラガラして 明治うがい薬」

慣れないし、企業名が入っている啓蒙ソングっていうのも微妙。仕方ないけどw。

FYI 
この楽曲、フルコーラスの歌詞があるようです。
経緯などまったくわかりませんが歌詞はコチラ
映像はコチラ↓からどうぞ。


イソジン新キャラクターは、犬の「イソくん」と両親の「イソジンファミリー」

(追記)

カバではない架空の生物「イソファミリー」の撤退期限が近づき、後継となる新キャラクターが発表されました。

ムンディの新しいキャラクターは、犬の「イソくん」と両親の「イソジンファミリー」。番犬が外敵を追い払うことにちなみ、ばい菌やウイルスを寄せつけない存在になってほしいとの願いを込めたという。ムンディは明治との和解を受け、カバに似たキャラクターを8月末までに変えると説明していた。
新キャラクターのデザインは、JR東日本SuicaのペンギンやダイハツCMのカクカク・シカジカをデザインしたあの坂崎千春(さかざきちはる)さん。



てことは、小学校の先生が描く学年だよりの挿絵レベル、とかボロクソ言ってましたが、カバ風の生物「イソファミリー」も坂崎さんのデザインなのか?
自分のセンスを疑わねばならないニュースに驚愕している今日この頃。。。


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