Amazon Kindle(キンドル)のヌメ革ケース(カバー)を自作してみた。

2017年1月7日土曜日

レザークラフト

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キンドル用レザーケースあれこれ

コレをつくりました、という回です。

Amazonの罠にハマり、行きがかり上とはいえキンドルオーナーになってしまったからには、使い倒して元をとらねばということで、正月早々にマイキンドル化のためのレザーカバーを自作することに。
例によって参考になりそうなモチーフを探して、「Kindle 革 カバー」で楽天ではなくキンドルお膝元のAmazonを物色。
まずはスマホ同様の手帳タイプ↓。

スマホ同様フェイクが多い中で珍しい本革タイプ。


同じく手帳タイプでも縦開き。スタンドになるため家読みに便利とか。

スマホカバーを作るときは100均でプラケースを買ってきて革に貼り付けてますが、Kindleでは難しいためこのタイプは無しに。

スマホのカバーに比べて数が目立つのがスリーブ(ポーチ)タイプのカバー。
キンドルの場合、スマホのように日がな一日見るという使われ方ではないため、読むときだけ袋から取り出すこのようなタイプが多いものと思われます。

革の質感が好評な本革スリーブケース。色の種類も豊富。



一見手帳タイプも、長辺から出し入れするポーチタイプ。栃木レザーがランドセルっぽくて素敵。

このタイプであれば、作るのも簡単でデザインもシャレオツにできそうな気がします。
がしかし、主に電車内での使用を想定しているため、取り出して使うのであればカバンのポケットにでも入れとけばいんじゃね?(過剰包装に思える)、読んでるときカバーはどうすんのよ?(一緒に重ねて持つらしい)、と思われたためこれも却下。
つーか、スリーブに入れたまま読めるような窓があればいいのではと思われ、あれこれ思い描いたイメージは↓のようなカタチに。
※クリックで拡大します。
カバーをする本来の意味合いは「液晶画面を守るため」らしいのですが、これだともはや何を守ってるんだかわからん形状にw。
そういう意味ではこのタイプが市販されることはまずないと思われますが、自分の使い方としては、革鞄の中のクッション入りバッグインバッグのポケットに常備される予定であるため画面保護の心配は無用、という理屈が一応あります。
では何故カバーが必要なのかについては、カバー裏側に落下防止のホルダーがあることで軽いキンドルをさらに軽く持てる上に操作性もアップ、アンド冒頭申し上げた自作カバーで無理矢理読書モチベーションを高め活字インプットを増やせるというメリットを目論んでいるわけです。

前置きが長くなりましたが、構想2日間を経ていよいよ工作開始です。

自作キンドルケースづくり開始

まずは型紙づくりですが、いつものとおり、CAD代わりのパワーポイントで製図。

➡ ハンティングワールドのボストンバッグをリメイクしてみた その3 パワーポイントでトートバッグの設計図を書いてみた。

パワポ上にもサイズの指定があるのですが、印刷すると結構な差が生まれるので、計算と印刷を何回か繰り返して実寸に近づけていきます。
材料はウォレットやシステム手帳を作ったヌメ革の余り部分を使用。

➡ 裏マニフォールドのラウンドジップロングウォレットを栃木レザーとYKKエクセラファスナーで自作してみたその2

キンドルの厚みを計算して型紙は天地左右やや大きめに設計。
同じ型紙で表裏2枚作ります。

毎回自己流で型紙から革を抜いてますが、こんなやり方でいいのか微妙。

R部分はどうしてもキレイに切れないのでハサミで切っちゃってます。

当たり前ですが表裏ピッタリの大きさにできました。
ウォレットやシステム手帳で使った栃木レザーだと厚すぎてミシンが通らないのですが、ヌメ革の厚さであればギリギリ大丈夫そうなので、縫い合わせはバッグを作ったときに使ったフツーの布用ミシンを使います。

➡ ハンティングワールドのボストンバッグをリメイクしてみた その6

バッグを作った後に↑のページで紹介しているアタッチメント、革用ミシン針、ソーイング用シリコン剤を購入し、革も縫えるようになりました。

ただし、縫製技術は極めて低いので慎重に縫い進めます。

案の定ジャムりました。。。_| ̄|○

なんとかリカバリー。開口部は後で手縫いできるようミシンで穴だけ開けてます。

シュリンクトゥフィットとは

表裏の革を縫い合わせたら、次はキンドル本体を使ったシュリンクトゥフィット?による型取りです。
リジッドの501を履いたまま風呂に入って縮ませて乾かすとサイズピッタリというアレですね。

➡ ライトオンアウトレットは真の訳ありアウトレットだ。リーバイス501新品を激安でゲット!

大胆にもラップで巻いて防水をしたキンドルをケースに入れて革を水で濡らしカタチを整えて乾かすという今回の肝になる作業です。

ラップは銀行でもらう安物ではなく、贅沢にもサランラップを使用。

革の床面側から周囲全体に水を塗り、浸透したところでキンドルを挿入、カタチを整えます。

乾くとこんな感じにカタチが残ります。まさにシュリンクトゥフィット。

裏面もこんな感じに。水で濡らしたときは表側ベゼル部分がかなり暴れます。

難関を乗り越えた嬉しさから正面からも1枚。

落下防止のホルダーで片手指でページ操作が可能に

型取りができたところで、裏側のホルダー取り付け作業です。
手芸屋で買ったカラーゴムテープをV字型に取り付けて左右どちらの手でも支えられるように工夫。
これなら親指を開放して支えられるので、片手のまま安心してページをめくることができます。
ゴムテープは伸びたり汚れたりするのでゴム通しで交換できるように、穴はポンチで開けてます。

もののけ姫のこだまみたいです。

下駄にしか見えませんw。ゴムは内側で周回させホチキスで留めてます。
最後にキンドル本体を挿入し、開口部を手縫いで縫い合わせてハメ殺し(っていうのか?)て、コバを整え、ラナパー(オイル)を塗って完成です!


白いベゼルをチラっと見せることはできましたが、多少ヨレてるので幅が均一ではありません。

ラナパーを塗ったらいきなりゴムが汚れました。

側面から見て均一な膨らみにしたかったのですが。。。まあよしとします。
ということで、今年一発目の工作は以上で終了です。

キンドルを使うハメになった?きっかけの記事はコチラ↓

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