【安いのに高級感⁉】革と身近な素材でレザーインソールを自作してみた

2015年9月4日金曜日

レザークラフト

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初級編 身近な素材で作るレザーインソール

近所のイオンのオープン記念で気前よく売られていたリーガルのヴァンプ。ホントかどうか正価2万円が半額の1万円でした。
しばらくオサレから遠ざかっていた結果、ふわふわソールのホーキンスに慣れてしまい、学生時代以来のゴム底リーガルは特有のしっかり感はあるものの、地面を踏んだときの衝撃が足裏にもろに伝わり非常に痛いわけです。要は底が薄いのですね。
そこでインソール。中敷きの出番。

革製品は買うと高いけど自作すれば意外なほど安上がり

100均に行けば、いろんな種類の中敷きがありますが、リーガル様に100円では申し訳ない、というか脱いだ時にかっこ悪い。
とはいえ、革のインソールはお高い。っても大したことないけど、なんか買いたくない。

 

というのも、最近革細工を始めたのですが、革製品は自作でもそこそこ立派に見え、且つ非常に安上がりであることに気付いてしまった故。ということで、今回はハギレのヌメ革を使ったインソールの自作に挑戦しました。

素材は、革ハギレ、滑り止めシート、コルクシート

まず上のような写真からざっくり足型を紙にトレース。あくまでざっくりでパクリではないです。
で、型紙を靴に入れて大きさを調整。
型紙ができたら、革に仮止めして断裁。足の大きさに満たないハギレなので、見えない爪先部分はつぎはぎとなります。


売り物のレザーインソールにはムレ防止だと思いますが無数に穴があいているので、意味があるのかどうかわかりませんが、真似して目見当で周囲に穴を開けていきます。
しかし、これが意外に面倒くさい、アンド、木槌でポンチをガンガン叩いて穴を開けるので細君や子供からウルサい、やめろ、と非難を浴びるわけです。
革部分はこれで完成ですが、革1枚では明らかに薄すぎなので、クッション性のある素材を組み合わせることに。


今回は、マットなどの下に敷くゴム製滑り止めシートを型紙に沿ってカット。さらに足裏の痛くなる部分にはコルクシートも貼付。
つま先までコルクを貼ってしまうと、ギュウギュウで余計に痛くなってしまうので注意
革の裏面にセメダインでこれを貼りあわせて完成。


裏から見た図。



偶然の産物。安いだけでなく履き心地もマーベラスに

んで、靴に入れるとこんな感じ。


意外に立派に見えるのではと満足。

しばらく使ううちに飴色に変化するのと、革が湿気を吸いつつ、足の形にあわせて立体的に変形していきます。汚いので写真はみせられませんが。これが文字通り足に吸い付くようなマーベラスな履き心地を創り出し、足の痛みももちろんゼロ。
コスト的にも材料費数百円でできるので、工具が整う方にはオススメな工作であります。
ちなみにポンチも100均で売ってます。

中級編 カービング(彫刻)を施したレザーインソールを作ってみた

~あれから5年~(はじめてのおつかい風にw)
はじめてインソールを作ったころから、レザークラフトもそこそこ上達したかなという今日この頃。ひょんなことからちょっとイイ感じの革靴を手に入れ、再びレザーインソールづくりにチャレンジしてみることにしました。

リモートワーク・在宅勤務で変わるビジネスファッション

世間はコロナ禍で騒然としてますが、その一方でなかなか浸透しなかったリモートワークが一挙に進もうとしています。自宅にいながら仕事ができるということで、もう一日中パジャマ(^^;)みたいな御仁や、すっぴんなのでテレカンも映像はNG(>_<)なんて女性もいたりと、働き方だけでなくビジネスファッション?改革でもあるわけです。
クールビズとかで、カジュアル化しつつあるビジネスファッションですが、リモートワークはこれにさらに拍車をかけることになるのかもしれません。
スーツやネクタイだけでなく、在宅勤務で外に出かけない、歩かないということになると、その影響を受けるのがビジネスシューズ。

宮城興業 謹製誂靴(きんせいあつらえぐつ)

学生の頃から服が好きで、最近は近くの古着屋さんを定期的にパトロールしたりしてます。
この古着屋さんですが、輸入古着を大量に扱っている古着業者の仕入れ先で、店舗にもなっている倉庫では一般客も購入が可能。目利きさえあれば、メルカリ転売で十分な利益を出せるほどの安値と大量の品ぞろえが魅力だったりします。

そんなパトロールの折に偶然見つけたのが、カスタムメード品と思われるドレッシーな内羽根のストレートチップの革靴。深紅の裏革づかいとイニシャルの刺繍が、オーダー品っぽさを演出してます。状態も良く一目で高級品とわかる革や縫製、ソールのコバに一目ぼれし、足を通してみると、ちょっと甲が高いものの長さはジャストサイズ。普段、靴を中古で調達することは滅多にない自分ですが、これについては買うにしくはないと、速攻戦利品とさせていただいたわけです。

ご立派なシューキーパー付で1万円くらいでした。
只者ではない雰囲気を醸しだす深紅の裏革
美しいコバ面。踵のヘリも少なく状態は良好です。

メーカー名がどこにも記載されておらず、パーツのカタチなどを頼りにWEBで調べたところ、どうやら宮城興業という国内老舗OEMメーカーのカスタムメード靴「謹製誂靴(きんせいあつらえぐつ)」のシリーズであることが判明。おそらく4万円近い代物と思われ、文字通りの掘り出し物に自分を褒めてつかわしたくなりましたw。


一般的にオーダー品か吊るしかにかかわらず、男性革靴(オジサン仕様でないオサレな靴)の履き始め、つまり革が自分の足に馴染んで柔らかくなるまでは、修行か?というような痛みを伴うものです。これを少しでも軽減したいのと、誰かの足にピッタリなのを、自分にピッタリに近づけるために、レザーを使ったインソールいわゆる中敷きを作ることに。

吸湿効果に加え、足の形にあわせて立体的に変形するヌメ革を使用

前述のとおり、レザーインソールを作るのは2回目、初めて作ったのはもう5年ほど前になります。5年のエイジングでヌメ革は飴色に変化、革が湿気を吸いつつ、足の形にあわせて立体的に変形し、上々の履き心地をキープしています。
今回は、単にサイズ合わせと痛み軽減のためだけでなく、オーダー品に合ったユニーク性の演出として、最近やり始めたレザーカービング(彫刻)を施してみることにしました。

材料は前回と同じく、ヌメ革と、ホームセンターとかで売っているマットなどの滑り止めシート、コルクシートです。
これらを重ねつつ、つま先などは厚みや素材の形を変えることでサイズ調整をします。
工程としては至ってシンプル。まずは、写真のとおり、足型に裁断したヌメ革に、通気用の穴をポンチで開けていきます。

小槌で叩いて穴をあけるので、うるさいと家族から極めて不評。

シェリダンスタイルのレザーカービングを施す

その後、絵柄をトレーシングペーパーを使って革面に写し、専用のナイフと刻印棒を使い、写真のようにレリーフとして彫っていきます。一応ルール的なものはあるんですが、影や立体感をしっかり出そうとすると、多少の絵心はないと難しい気がします。今回は、あえてディテールまで彫り込まずに、ざっくりな形までの画にしてみました。ちなみにこの画は、カービングの伝統的なシェリダンスタイル様式という、花と茎をモチーフとしたデザインスタイルです。ちょっと民芸品みたいですね(^^;)

絵柄はピンタレストから拝借しましたm(__)m
通常は花の中にも陰影や模様を施しますが今回はこれで完成。

画が完成したところで、滑り止めシートをヌメ革裏全面に貼りクッションとします。この時点で一度試し履きしてみましたが、つま先が圧迫されて痛いので、つま先部分はシートを撤去し、革も漉いて薄く仕上げました。さらに重心がかかる足指付け根部分と踵部分にはコルクシートを貼り、クッション性を高めつつ、甲の高さ調整をしました。ここでも何度も試し履きをしつつ、細かな位置調整を行っており、結果、自分にピッタリの靴が完成するわけです。写真のとおり、インソールとしては既視感の無いものが完成。飲み屋で間違われることもないと思います(^^;)

通気孔に意味があるかどうかは不明。
深紅の内装が隠れてしまいますが、派手過ぎず丁度良いかも。

履き始めて半年以上たちますが、履き心地も上々でなかなか気に入っています。
一度交通会館の千葉スペシャルで磨いてもらいたいと思う今日この頃ですw。

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