2018-07-14

エルメス エトリヴィエール風ショルダーバッグを自作してみた

2018-07-14
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これまで、財布システム手帳トートバッグやスマホケースなどを作ってますが、革製品って自分で作ると意外に安くできちゃうんです。
となると逆に高いバッグとかは到底買う気がしなくなる。
お店でちょっと良さげな商品を見かけたりすると、どんな作りになってるのかガン見して参考にしたりしてますw。

んで、ネットを徘徊していて、たまたま見つけたのが、エルメスの「エトリヴィエール・ショルダー」。

エトリヴィエールとは、乗馬の際に足をのせる「あぶみ」を鞍につなぐ革に由来した名前。ベルト穴ごとに数字が刻まれおり、ブランドならではのストーリーを感じさせます。

男のトートバッグ肩掛けは外人から見るとオカマ?なんていう説もありますが、これはハナからショルダーなので問題なしw。
キャンバス地で妙に縦長なシルエット、さらに馬具を由来としたベルトにオリジナリティが感じられ気になったわけです。
オリジナルは布製にもかかわらず、20万円を超えるエグい値段がついてます。
自分で作れば、革で作っても20分の1以下でできると思われ、まずは材料調達に浅草橋に向かったわけです

浅草橋アンドレザーにて材料を仕入れ

レザークラフトの材料は、浅草橋で仕入れます。
革細工に限らず、手芸用品のお店が軒をつらねているので、材料をいっぺんに揃えることが出来て便利なんです。
今回は、And Leatherというお店で諸々の品を調達することに。
求める材料は、まずはエトリヴィエール・ショルダーのキャンバスにかわる大きめの一枚革、ベルトになる紐革、ベルトの金具、手縫いの麻糸、そして補強のための接着芯です。

実はレザークラフトは全くの独学で、革の目利きとか全然ありません。
お店では、自分の感性と予算(^^;)だけで選んでいきます。
すると、店頭で気になるキレイなお買い得品の白い一枚革を発見。
ちゃんとした設計図はできてませんが、大きさ的になんとなく大丈夫!と判断。
お値段、約6,000円であります。

白はますますオカマっぽいか?と思われたが、キレイさに一目ぼれ。店員のおススメもあって即決。
さらに、以前トートバッグを作った際に、バッグはコシがないとカッコ悪くなることを痛感していたので、店員さんに相談し、あわせて芯材も購入。
布用の芯材はアイロンでの圧着ですが、革用はシールで貼れるんですね。これはちょっと大きめでしたが、1,700円くらい。
この後、ベルトの革紐や金具も調達し、ひととおりの材料がそろったところで、いよいよ製作に取りかかります。

設計図はパワポで。新聞紙で原寸大のモックアップも作成

仕入れた一枚革の大きさに合わせて、設計図を例によってパワポで作成
生地の都合で、オリジナルのエトリヴィエール・ショルダーよりも深さが足りなくなりました。が、オリジナルはカッコいいんだけど縦長すぎて使いづらいかなー、とも思われるのでこれで良しとします。
んで、実際に型紙を起こす前に、これまた例によって新聞紙を使って原寸大の見本を作成。肩に掛けた時の大きさや形状をチェックします。

実際に肩に掛けて見え方を確認。椅子は十数年前に買ったストッケー。
オリジナル同様に内側に小さなポケットも着けてみました。
以前作ったトートバッグは、中で荷物が迷子になってイライラしたこともあり、今回はマチをちょっと薄めに設計してます。

重いものを持ち歩くことは想定していないので、この厚さで十分なのです。
設計図が固まったので、型紙を起こします。
以前は新聞紙とかを使ってましたが、白い革が汚れそうなので100均のクラフトペーパーを使うことに。

革のキレイな面が本体にあたるようにパーツの場所をシミュレーション
仕上がりサイズを出来るだけ大きく、且つ生地を無駄なく使えるように、部材(パーツ)の大きさは、設計図上で何度もシミュレーションして調整してます。
部材だけ見ても、何を作ろうとしてるのか、ちょっとわかりづらいですね(^^;)
型紙をマスキングテープで革に貼って、型紙にそって別たち(専用カッター)で切り出します。
余った生地は、スマホケースやお財布などに無駄なく利用する予定です。

左上から時計回りに、開口部内側(ポケット有)・底面・開口部内側・本体A・本体B・ポケット

シール式の接着芯を裏地として使用

いよいよ縫製に入りますが、その前に下準備が一つあります。
それは、今回初めての試みとなる接着芯(芯材)の貼り付け。
過去に6号帆布で作ったトートバッグは、バッグ自体にコシがなかったため、見た目はヘナヘナで自立せず、使用時は荷物がコンビニ袋のように下に溜まって膨れてしまう失敗作でありました(T_T)
当時は芯材の存在を知らず、そして裏地も付けなかったのが、失敗の原因と思われました。

➡ハンティングワールドのボストンバッグをリメイクしてみた その7 結論6号帆布はトートバッグには薄すぎ

材料を仕入れる際に、浅草橋のお店で事情を伝えると、なんでも革細工に使えるシール式の接着芯なるものがあるとのこと。
布地の場合はアイロンの熱で圧着しますが、アイロンが使えない革にはコレなんだとか。
布とも紙ともつかない素材ですが、そのまま裏地に使用できそうです。

シール式なのが便利です。色は薄い水色一択。
んで、革の裁断の際に使った型紙を再利用して接着芯をカットし、必要な革パーツの裏側に丁寧に貼っていきます。
写真のとおり、接着芯を貼るビフォーアフターでは、革のコシが全然違うわけですね(^^)

ビフォーの図
アフター。店員に相談した自分を褒めたい。

気が遠くなる縫製作業に突入

んで、やっと縫製作業に入ります。
今回の革は厚みがあるので、家庭用ミシンでは縫えません。手縫いです。
手縫いは手作りの味が出て良いなんていわれており、まあそれはそのとおりなんだけど、作る本人からするとハッキリいってミシンの方が楽でキレイですw。
革がガンガン縫える業務用ミシンが羨ましいです(T_T)

➡ハンティングワールドのボストンバッグをリメイクしてみた その6 革(レザー)用ミシン アックスヤマザキ ジャノメミシン LC7500

ご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、革用の縫い針は先が尖ってません。
いや、尖ってるんだけど、先端が丸くなっていてチクッとやっても血が出ないんです。
なので、革にも刺さらない。そのため、革に予め穴を空けておく必要があります。
このとき使うのが、菱目打ちっていうフォークのような形の目打ちです。
これを小槌でトントン叩いて革に穴をあけていきます。
なもんで夜中の作業は不可です。近所から文句がきます。日中も家族からウルサいと文句をいわれます。
写真はわかりづらいかもですが、穴あけが終わって縫う前の本体の部分です。
開口部は見栄えとポケット設置のため二重にしてみました。

Tポイントカードみたいです。
縫製に使用する糸は、エスコードという麻の手縫い糸です。
糸には毛羽立ち防止のため蝋引きをするのですが、これにはたまたま家にあった使っていないアロマキャンドルを利用してます。
まずは、ポケットを含む開口部裏地と本体の縫い合わせ、これを表裏作って裏返したまま2枚を貼り合わせて縫います。

マチは底面だけでつくっており、エルメス同様に本体にマチはありません。
ミシンで縫えばわずか数十秒のところ、数十分かけて縫います(-_-;)
単純な作業で飽きますが、何も考えないので良いストレス解消になるかもしれません。性格にもよりますが(^^;)

最後に底面の縫製ですが、これは立体なのでちょっと苦労しました。
設計図を作っているとはいえ、生地の厚みや縫いの調子で多少サイズがずれてくるので、底面の縫いしろは成り行きで調整してます。
縫い合わせる際には、先にボンドで接着してから穴あけをしますが、写真のとおり洗濯ばさみで固定しながらちょっとずつ接着していきました。

100均で買ったクランプが圧倒的に足りず、洗濯ばさみで代用。
このあたりの方法は、予め予定していたわけではなく、現物を見て試行錯誤しながら進めていきました。

100均のカラーボード(スチレンボード)で底板を作成

底面の縫製作業が終わったら、いよいよ裏返して本体部分は完成です。
これまで裏側しか見えてないので、ちょっとドキドキです。
内側のコバ(縫い合わせの切断面)部分には、毛羽立ち防止と見栄えのため、トコノールという仕上げ剤を塗っています。
接着芯はシールで貼り付いてますが、一応縫い込んでいるので剥がれる心配はありません。

裏返す前です。

無事裏返すことができました。ホッ(^^;)
底面を側面と一枚の部材にしないで分けているので、裏返した際に丸くポコッと盛り上がってます。
まあこれはこれで特徴にもなり、かわいくも思えるのですが、トートバッグで失敗した時のようにコンビニ袋的になってしまう可能性もあります(-_-;)
そこで、底面が荷物の重みでコンビニ袋化するのを防ぐため、底板を入れることにしました。
材料はスチレンボードと呼ばれる発泡スチロールの板です。
ダイソーではカラーボードという商品名で売ってます。
これを底面の大きさに合わせてカット、縫製後の形状にあわせて微調整をして内側にはめ込みます。

こういう部材は、わざわざ買いに行かずとも、いろんな工作の残骸で家にストックされています。
底板を入れることは想定していませんでしたが、いい感じでハマりました。
一応両面テープで固定しますが、底面が独立した部材となっているため、都合よくはまってくれます。
これで底面は気持ちがよいほどフラットに、見た目もすっきりしました。

丸いのも名残り惜しいけど、それ以上にキモチよいフラット加減に。底鋲は無粋と思われ打たないことに。
これで本体は完成。あとはエトリヴィエールの特徴ともいえる肩紐のベルトを残すのみです。


微妙な使い勝手も、オサレなショルダーが完成

で、いきなり端折りますが無事完成しました(^^;)

長い鐙革(あぶみがわ)の使い方は完全にパクリですw。

ベルトの本体への取り付け部も手縫い。我ながら意外にキレイ。

トートバッグの失敗が活き、自立するコシと膨らまない底面が実現しました。
そしてなぜか、肝心なベルト製作工程の写真を撮り忘れてました。エトリヴィエールの特徴とか威張っておきながら。。。
一応言い訳をしておくと、作業自体細かくて面倒なのに、その上記録写真をいちいち丁寧に撮るなんてのは本当に大変なんです(-_-;)
インスタグラマーとかマジ尊敬します。

ざっくりベルトの工程を説明すると、
1)材料の紐革を適当なところで2つにカット
2)裏側の角を面取り(角を彫刻刀みたいな専用器具で削ります)
3)裏側はガサガサなので、トコノール(仕上げ剤)を塗ってキレイに滑らかに
4)片側に穴を開けてベルト金具を取り付けカシメ(鋲)で固定
5)もう一方の先端を剣型にカットし、ヤスリでひたすら形を調整
6)ベルト穴をオリジナルのエトリヴィエールの如くたくさん開ける
7)本体にボンドで接着し、縫い穴を開けて縫製
って、端折った割には結構たくさん作業してますね。

材料を仕入れたのが7月、そこから気が向いたときにちょっとずつ作るというペースで、完成したのは大晦日。んで、記事は丁度1年後の今頃アップw。
製作中は単なる作品でしかなかったのですが、不思議なもので、完成した途端に一つの商品をプレゼントしてもらったような錯覚を起こします。買わずしてお気に入りのモノが手に入る嬉しさがあるんです♪わかりますかね?この感覚(^^;)

で、肝心の使用感ですが、ポケットに入れるには多すぎる小物類(携帯電話・財布・鍵・定期・手帳・名刺入れ・社員証←知る人ぞ知る0655忘れ物撲滅委員会の歌ですね)を持ち運ぶのには十分すぎるサイズ。

➡NHK Eテレ0655と2355「これを知ってるといばれるの唄 首都編」の地図を作ってみた

トートと違って持ち手が一つなので、同じ肩掛けスタイルから、持ち手でバッグ本体を開くことができず、慣れるまでちょっと違和感を感じました。
また、オリジナルのエトリヴィエールに準じて、開口部を閉じる機能(ホックやマグネット等)を実装していないので、肩から外して床に置いたときなどは、防犯上の不安を多少感じます。

持ち手でバッグを開けないので、いちいち肩から外して中をのぞき込む必要アリ(-_-;) 
ベルトを伸ばしてナナメ掛けにしたほうが、圧倒的にラク。

写真のような肩掛けスタイル以外に、ベルトを最大に伸ばすと斜め掛けも可能です。イメージ的には、ど根性ガエルのヒロシのカバンみたいな感じになります。オリジナルのエトリヴィエールは縦長なので、このスタイルの方が近いかもしれません(^^;)

んで、かかったトータルの費用は↓の通り。
一枚革:6,065円
接着芯:1,728円
革紐:1,242円
金具:108円
麻糸:249円
底板:108円
ーーーーーーーーーーーー
合計:9,500円

ということで、キャンバス製のエルメス エトリヴィエール・ショルダーの20分の1以下の費用で、革製ショルダーを手に入れることができてヨカッタという話でした(^^)

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