【なぜ少ない⁉】コンチョ付ゴローズ風レザースマホケース&iPhoneケースを自作してみた

2019年1月23日水曜日

レザークラフト

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コンチョ付きネイティブアメリカン調スマホケース

ネイティブアメリカン風のスマホケースを作りたい

携帯使用歴20余年にして、今どきの人に比べるとおそらく少なめな10号機となる端末ASUS Zenfone3 Maxを導入するにあたって自作した、レザースマホケースの製作過程を公開します。はプライベート携帯ですが、あわせて会社支給のiPhone6Sのケースもお揃いで作ってみました。
とはいえ1年半以上前の話ですがw。

いきなり完成図。左がiPhone用、右がASUS Zenfone用スマホケースです。

自作のスマホケースは7号機のGalaxy Nexus用から作り始めましたが、然したるテーマや方向性もない習作レベルのものでありました。


その後、レザークラフトの技術を習得するに従い、意匠にもこだわりたくなるのが人の常。その流れに逆らうことなく、多くが流れていくと思われるネイティブアメリカン風な方向に寄っていったわけです。
そんな折、携帯歴20年にして、やっと10台目の機種となる「ASUS Zenfone3 Max」導入にあたり、たまさか余っていたコンチョを有効活用したスマホケースを作ってみようかと思ったのが2017年の5月のこと。

パワーポイントで設計図を作成

ということで、例によって頼まれてもいないのに制作工程を披露しますw。
まずは設計図。いつものとおりイメージからパワポで作ってます。

コンチョありきのデザイン。「コンチョ×財布」で検索するとこんなイメージの画像がでてきます。

手帳型としては普通ですが、紐でくるくる留めるタイプは、市販品では見当たりません。

コンチョ付きスマホケースの作り方

アールにこだわったオリジナルデザイン

こだわっているのは、右側のアール(ゆるやかなカーブ)部分のデザイン。
システム手帳バインダーを作ったときも、このアールにこだわってましたが、市販品のスマホケースではこの手のアールのついたデザインは皆無なんです。

パワポを印刷してモックアップを作ったのちに、そのまま型紙として使用します。
使用する革は、浅草橋アビチで購入した1.3mm厚のヌメ革。ラウンドジップウォレットシステム手帳バインダーを作った余りです。

左からオモテ面、中面右ページ部(スマホの背面)、中面左ページ部(ポケット)。
材料は上記に加えて、クリアケースを楽天や100均で購入。どれだけ使えるかわからないので、まずはお金をかけずに作ってみます。

コンチョを取り付ける

通常の組み立て工程では、本体とフタ裏のポケット部分の貼り合わせが先行しますが、今回は最大の特徴であるコンチョの取り付けからスタートします。
コンチョは取り付け部分がボタンループ式とネジ式のものがありますが、今回はネジ式のものを使用しています。

ポケットを取り付けてからではネジ穴あけは不可。よって先にコンチョを取り付けます。
コンチョを取り付けたのちに、ポケット部とスマホ背面部を本体に接着。乾いたのちに縫い穴をあけていきます。

騒音ゆえ夜間厳禁な穴あけ作業、昼間でも文句が出ぬよう手早く終わらせる必要があります。
今回はスマホ用とiPhone用の2種を同時に制作。ある種効率がよいともいえますが、失敗した時のリスクも2倍。慎重に作業をすすめていきます。

一回り小さい右がiPhoneケース。iPhoneだってスマホじゃねーかと若い人に言ったら、iPhoneとスマホは違うと断言されました。ホントか?
内側はこんな感じで中央の折りの部分は裏革がありません。見栄え的に今ひとつなのが課題。


なぜ財布に比べて、スマホケースはコンチョ付きが少ないのか?

縫いの前にコバ面をやすり掛けして、トコノールで整えていきます。初心者時代(今もだけど)使い始めたときは、一生なくならないのでは?と思えた無色のトコノールが底をつき始めてます。

トコノールをきれいに塗るのがとても苦手。めんどくさがりの性格ゆえか?
そして次の縫い工程に移ろうかというこの段階で、実際に仕上がった現物を目の当たりにして初めて「こ、これは!」と気づかされたことがありました。
そして、それは、何ゆえ「コンチョ付きの財布は多いのに、コンチョ付きのスマホケースは少ない」のか?という謎の解明にも繋がるといえなくもない微妙な発見でありましたw。

コンチョ付きスマホケースが少ない理由

コンチョ付きスマホケースが少ないのには理由がある

コンチョ付きの財布は多いのに、コンチョ付きのスマホケースはなぜ少ないのか?と言い切りましたが、んなこたぁない!とお疑いの貴兄も多かろうと思います。
ちなみに楽天での「財布 コンチョ」の検索結果は、10,178件(※以降全て19年1月時点)、
これに対する「スマホケース コンチョ」の検索結果は、7,664件。
たいした違いじゃねーだろと思うなかれ。
スマホに決済手段を奪われつつある現金派の所有物である「財布」(言い過ぎw)と、スマホ台数以上に市場に流通している「スマホケース」とでは分母がまるで違うのであります。
どのくらい違うかというと、「財布」の検索結果が、1,160,579件
なのに対して「スマホケース」の検索結果は、29,454,756件!
コンチョ付きの商品の出現率は、財布が0.88%、スマホケースは0.03%と歴然たる差があるのです。

ではなぜ、アクセサリーでは定番のコンチョがスマホケースでは普及していないのか?
いくつかの仮説が考えられます。
  1. デザイン的に分厚くなるため
    • 肉厚のコンチョの場合、どうしても通常のスマホケースと比較して出っ張りが気になっちゃうという向きがあるのではないかと。
  2. 財布に比べて寿命が短く、本革仕様の高額のケースが少ないため
    • コンチョはやはり本革との相性がよいと思うのですが、数年で買い替えるスマホにあわせてケースも買い替えるわけで、そこに高額費用をつぎ込む市場は少ない。となると供給数も自然と少なくなるのではという理屈。
  3. 金属を使ったコンチョはスマホ画面を傷つける恐れがあるため
    • 手帳型のスマホはフラップの閉じる部分にマグネットを使っているものが圧倒的に多いのですが、これは簡単に付け外しができる利便性に加えて、金具類でスマホ画面を傷つけないための配慮があるものと想像します。市販のコンチョ付きスマホケースは、本体側ではなく、フラップ側についているものがほとんどでやはりマグネット使用が大多数、そうでない場合も何らかの安全性を考えているようです。
この3番の仮説について、いくつか市販品をいくつか検証してみると…

市販されているコンチョ付スマホケースの検証

もっともオーソドックスなマグネットタイプ↓
コンチョはフラップ側についてますが、マグネットなので画面を傷つける心配はありません。


栃木レザーを使った重厚なタイプ↓。フラップはホックで止めますが、よく見るとフラップは通常と逆の本体フタ側についており、これで画面は傷つきにくくなりますが、閉じた際には、コンチョはスマホ裏面にくることになります。電話しにくくないのかなw。


王道から逃げない作り↓。コンチョはスマホ表面に、且つフラップも通常通りの位置でホック止め。ただその分、画面割れを恐れる書き込みも。

(クチコミより抜粋)ボタンが、パチンとはめるタイプなのですが、結構なテンションをかけないと閉まらないので、画面を押す感じになり少し気になります。それ以外は気に入ってます 

ただし、いずれのスマホケースもコンチョはゴローズの財布のように本体フタ上には位置していません。


それはなぜか?というのが今回の発見だったわけです。前置きというか講釈が長くてすみません。

コンチョが本体フタ側に設置できない理由

では、製作工程に戻って、現物を確認してみると、コンチョを止めているネジはポケット内にありますが、微妙な突起となっており、それはポケットの外からも確認ができます。


本体フタの開閉は革ひもなので、画面を傷つける心配はありませんが、よく考えるとこのネジの頭がスマホ画面にとって凶器となる可能性が高い気がしてきたわけです。
その理屈を渾身の図解↓でご説明w。
たとえばうっかりスマホを足で踏みつけてしまったときに、コンチョがなければ分散していた圧力が、コンチョがあるばかりにその根元のネジの頭に圧力が一点集中しスマホ画面を傷つけてしまうという、恐るべきシナリオが想定されたわけです。

コンチョ付スマホケースが少ない理由云々よりも、絶妙な説明図↑が作れたことでもう満足w。
ゴローズ風のスマホケースが少ない理由はきっとこれに違いない!

世界初?防コンチョ画面保護装置の発明

と、理由を発見したはよいものの、このままでは製作途中にして企画倒れの危機が。
困ったときの100均とばかり、対策を練るため早速近所のダイソーをパトロールすると、意外なものが目に飛び込んできました。

くるみボタンキットです。
欲していたのは、ネジの頭を覆うような薄くて強度のある素材。くるみボタンなるものの存在さえ認識していませんでしたが、そのパーツはまさに探していた期待通りの形状だったわけです。

ボタンループを外した受け皿型のパーツを使用します。
とはいえ、これをネジの頭にただ被せるだけでは圧力は分散しません。ネジとくるみボタンの間の空間を埋める緩衝材が必要です。そこで、革ハギレの中でもビーフジャーキーみたいに分厚すぎて使いようがなかったヌメ厚革を徴用。くるみボタンの受け皿の大きさにあわせてくり抜きセット、彫刻刀でネジ頭の収納場所を掘ります。

くだらないけど、おそらく世界初の試みかと思われます(^^;)
これを両面テープでポケット内のネジ頭に接着。これだけでは不安なので、ポケットにはプラ製のカードを何枚か入れる予定。

これがなんなのか、リアルな世界で説明することは皆無と思われます。
この装置によって期待できる画面保護効果について再び渾身の図解↓でご説明。

もはやレザークラフトはあまり関係なくなってきましたw。こういうDIYの楽しみ方もあってもよいかと。
今回一番伝えたかったことを言い尽くしたので、あとは軽く流していきますw。

外周の手縫い作業が終わったら、既製のクリアスマホケースの型に合わせて、カメラ用の穴を加工します。

あっさり説明してますが、これもなかなか面倒な作業です。
最後にスマホ背面の革の銀面とクリアケースの接着面をやすりで削り、ボンドで接着したらいよいよ完成です。

ゴローズ(goro's)風レザースマホケース&iPhoneケース

完成品ギャラリー

コンチョ付きスマホケースの課題であった「コンチョがスマホガラス面を圧迫して割れる危険性」を払しょくする画面保護装置wを実装した、ゴローズ風スマホケース&iPhoneケースの完成です。

同じ色・形で間違えないかよく質問されますが、その通りでありますw。
画面保護のためにポケット部にプラ製のカードを入れるというオペレーションを伴いますが、何かしらのカードを入れるためのポケットなので問題ありません。

コンチョと並んで、最大の特徴なのが、スマホ右側のアール部分。市販品はホントにまっすぐしかないんです。

画面保護用のカードは、ポイントカードや診察券・名刺などを重ねて入れてます。
紐でくるくる留めるのが面倒くさいという意見もあろうかと思いますが、こういうのは慣れの問題。全く気にならなくなります。
また紐だけは1日何十回も開閉するので消耗品になってしまいます。紐の交換時には、ビーズの色を入れ替えることで、着せ替えが可能。ビーズの色の組み合わせは地味に悩みますw。

写真だとわかりづらいですが、紐は、縫い目部分(各左端)に作ったループに通しています。

あれから1年半。エイジング完了。

あれから1年半が経過。会社支給のiPhoneの方は、6Sから割と最近SE(なんでやねん)に変更されましたが、Zenfoneの方はまだ健在。
ヌメ革もいい塩梅に変色してきてます。

イイ感じの飴色に変色しました。紐は3-4回交換してます。

現役を引退した6S。SEに変更され、小さすぎて使いづらい、今なぜSE?の不満頻出中。
とりあえずネイティブアメリカンをテーマとしたコンチョ付きデザインは十分堪能できたのでこれにて卒業。今後、画面保護装置を使用することは2度とないものと思いますw。

iPhone SEのクロコ型押しケース

後継機種のSEについては、全体のRデザインは踏襲し、型押しの革を使った、留め具なしのケースをサクッと作ってみました。

閉じたままでも通話できるよう、受話口用(耳で聞く方)の穴をフタ表面に開けたためポケットは廃止
革は浅草橋アビチの特売品を使用。意外にも高級感が漂ってます。
このデザイン、自分の中では定番化、オリジナル化してきており、SEとお揃いのキーケースも作ってみました。今後他の作品にも展開していきたい所存。

SEとほぼ相似形のキーケース(左)カワユスw。
家の鍵専用のミニマルサイズ。
とゆーことで、今回の工作は終了です。おつかれさまでしたー。

コンチョ付アイコス用ホルダー

追記です。コンチョを使った作品は意外に少ないのですが、↓はその一つで、今はもう型落ちになっている初代アイコスのホルダーです。


FYI ちなみに...

こんな↓作品をメルカリなどで販売しています。ぜひ覗いてやっていただければです(^^)/

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